「中国公衆環境保護民生指数(2007)」が7日北京で発表された。調査結果によると、国民の環境保護意識の指数は42.1ポイントで、環境保護への行動は36.6ポイント、環境保護の満足度は44.7ポイントだった。この3つの指数の低さは、国民の環境保護への意識や行動に、警鐘を鳴らしているといえるだろう。
今回の「中国公衆環境保護民生指数(2007)」は、特に「環境保護と民生」を反映している。調査結果によると、環境汚染が人々の衣食住に大きな影響を及ぼしており、回答者の60.7%が「食品の安全」を、39.7%が「室内塗装の塗料の安全」を心配している。また41.8%の人たちは「衣服材料の汚染」にとても関心があると回答し、「地域の空気の質」に関しては25.8%の人たちが「全く満足していない」「それほど満足していない」と回答している。
● 31の省都の環境保護意識ランク、北京がトップスリーに
「中国公衆環境保護民生指数(2007)」では初めて、香港・澳門(マカオ)・台湾を除いた31の省都の環境保護への意識や行動、満足度の順位が発表された。環境保護の意識については、ウルムチ、南京、北京、上海、西安が上位5位にランクされたが、ハルビン、広州、瀋陽、長沙、長春は下位5位だった。環境保護への行動については、上位5位が北京、ウルムチ、西安、南京、上海で、下位5位は重慶、成都、西寧、蘭州、銀河だった。また環境保護の満足度については、上位5位がラサ、瀋陽、杭州、重慶、銀河で、下位5位は合肥、武漢、北京、済南、蘭州だった。
これに対して国家環境保護総局の潘岳局長は、「国民の健康がますます環境汚染の脅威にさらされる中で、環境保護は国民の生存権の保護ともいえる。国民が環境保護を推し進める原動力であるために、どのようにこの力を凝集し、環境整備に対して役割を果たすかは、各級の政府、特に環境保護部門が直面している大きな課題である」と語っている。
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