交通運輸部は2日、四川省の被害が甚大な439カ所の郷・鎮のうち、全体の約97％にあたる424カ所で道路がすでに復旧されたことを明らかにした。残り15カ所のうち、川がせき止められて湖のようになっている地震湖（せき止め湖）が原因で通行できない道路が13カ所あるという。

道路の復旧作業は順調に進んでおり、被害が深刻な被災地に救援物資が次々と搬送されている。山西省・重慶市・甘粛省・四川省が5月12日から6月1日にかけ、陸路を通じて被災地に搬送した救援物資は319万トン、トラックにして26万6千台になり、減免された交通料金は1億1435万元にのぼる。

それと同時に交通運輸部では水路・陸路・鉄道を併用して道路の渋滞緩和を図り、なかでも三峡の水上交通に設けた「グリーン通路」は大きな役割を発揮している。三峡通航管理局が水上交通の「グリーン通路」を開通した5月14日から6月1日までに、長江の船舶が三峡閘門を通過して被災地に届けた物資は15万6千トンにのぼる。

｢人民網日本語版｣2008年6月4日