中国地震台網センターの張暁東・副主任は19日、北京国際メディアセンターが開いた記者会見に出席し、「首都圏地域の地震対策を支える科学技術は非常に力強いものであり、全国で最も集約されたものだ」と述べた。「北京晨報」が伝えた。
首都圏の地震監視・観測能力は全国で最も高い。地震波の監視・観測を行う施設は107カ所が設けられ、これらの観測所ではマグニチュード1.0以上の地震を観測することができる。また地震の前兆をとらえる観測所も数多く設けられている。張副主任によると、「観測されたデータからみると、強い破壊力を持った大地震が発生するという兆しは現在のところまだない」。
中国地震局の陰朝民・副局長によると、もしも五輪期間中に北京で地震が発生したとしても、現在の緊急対策に基づき、すばやく効果的な人員の避難を行うことができる。北京地区には31カ所の緊急避難場所があり、300万人前後が収容可能。中国の震災救援隊と北京の救援隊はすでに緊急状態に入っており、地震が発生した場合には、すばやい救助を行うことができる。
※首都圏:ここでは北緯38.5~41度、東経113度~120度、約15万平方キロの範囲を指す。
「人民網日本語版」2008年7月20日 |