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北京五輪の花束に秘められた心
発信時間: 2008-08-26 | チャイナネット

五輪の表彰台で花束を振りながら観客に挨拶する選手たちの姿が輝かしい。

その花束に開催国は独自のメッセージを託けている。2000年のシドニー五輪はオーストラリアの国花アカシア・ピクナンタ (英語名:ゴールデン・ワトル) で、2004年のアテネ五輪はオリーブでした。北京五輪の場合は、国花ではないものの、世界で親しまれているコウシンバラで、色は「中国の紅」と言われている赤色である。

中国原産のコウシンバラは中国の十大花の一つで、中国では北京を含む50あまりの「市の花」に選ばれている。夏も冬もなく隔月に咲くので、「月季」と名が付いている。赤、ピンク、黄色、白などの色があるが、五輪の花束に選ばれたのは「中国紅」という赤色の花である。というのは、中国人にとってこの色は、「元気や活気に溢れるとともに、めでたい、幸せ、快楽などをもたらす」縁起のいい色だからである。

「月季」とともに花束になる花卉には、真っ赤な実を付けている「火龍珠」がある。実が赤いうえ、名前に「火」がついているので、花束や花輪の材料として好かれている。「火」という言葉は、中国語では、「隆盛、繁盛」などの意味としても使われている。

このことから、北京五輪の花束の名前は、赤い「月季」の「紅」の字と、「火龍珠」の「火」をとって、「紅紅火火」になり、「めでたい、幸せ、快楽、隆盛、繁盛」の意味が込められている。「紅紅火火」も、普段商売や仕事の繁盛、順調な暮らしを形容するときに口にする言葉である。

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