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顔のような漢字「囧」が人気 靴のデザインに
発信時間: 2008-08-28 | チャイナネット
 
 ある一つの漢字がある。もしネットユーザーでその漢字を知らない人がいたら、他のネット仲間から大笑いされるだろう。ネットユーザーでなくても、間もなくその字を知ることになる。というのは、その漢字の商売上での値打ちを確信し、商売に生かそうとする店が増える一方だからだ。その漢字とは、「囧」。「華西都市報」が伝えた。

 「21世紀最高の漢字」と多くのネットユーザーから評されるこの字「囧(jiong) 」は近頃、仮想ネットワークの世界から跳び出し、現実生活に入り込んできた。国内スポーツ用品のトップブランド・李寧は、時流に乗り遅れまいとする人々の心理を突いて、他に先駆け「囧」の字がデザインされたシューズを発売した。今年7月の発売直後から、消費者から「面白い」という声が続々と寄せられ、販売スタッフも売れ行きは絶好調だと語る。李寧は、現代の消費主力層をネットユーザーに定めたと専門家は指摘している。これは、ネットワークマーケティングに対する大型ブランドの意識が高まったことを裏付けている。同時に、国際大型ブランドがネットユーザーの意向を認めるようになったことの表れで、ますます多くのネットユーザーが、ブランド商品の消費層となりつつある。

 「囧」とは一体、どんな意味なのか。李寧がこの字をデザインした新商品のシューズを発売した後、なぜ多くのネットユーザからそれほど大きな支持を得たのだろうか。あるネットユーザは、「『囧』は古い漢字で、読み方は『Jiong』。元々の意味は『光明』。いま、ネットで頻繁に使われている『囧』には、そのユニークな形から、新しい意味が付加された」と紹介する。 「囧」の字は、がっかりした人の顔を連想させる。「口」は人の顔の輪郭で、その中の「八」は、気落ちしたり、悲しんだりしたときの2本の眉毛のよう。その下の「口」は、なすすべもなくポカンと開けられた口に似ている。このようなイメージから、「囧」には、悲しみ、仕方のなさ、ばつの悪さといった心情が、新しい意味として加わった。このほか、「囧」と「窘(困らせる、の意)」の発音が同じであることも、気落ちした気分を表現するのに最適の字となった一因だ。
 
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