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四川南部地震、交通不便で救助難航
発信時間: 2008-09-04 | チャイナネット

中国地震台網センター予報部の劉傑・主任によると、四川南部地震は四川大地震の余震とは考えられない。攀枝花市・会理県一帯で8月末に発生したM6.1の今回の地震と、ブン川県を中心に発生したM8.0の四川大地震とは、どちらも南北地震帯に属している。だが1つの地震帯には複数の断層があり、これら2つの地震の震源地は異なる断層に位置している。さらに両震源地も550キロの隔たりを持っているため、直接的な関係は認められない。ただ今回の地震が四川大地震と間接的に関係している可能性はある。5月の地震で起こった地盤全体の応力変化が今回の地震につながった可能性だ。

中国地震局震災緊急救援司の黄建発・司長によると、今回の地震には6つの特徴がある。第一に、震源地が浅く、影響範囲が広かったこと。第二に、複数の地震が連発し、被害が深刻となったこと。中程度の破壊力を持つ最初の地震は8月30日に発生。翌31日にも、同等の破壊力を持つM5.6の地震が同地で起こった。さらにM4.0以上の地震が続き、地震被害は拡大した。第三に、被災地の各設備の耐震力が弱かったこと。土や木を主体に作られた家屋などに大きな被害が出た。第四に、地形や地盤と被害状況に相関関係がみられること。川や谷に沿った地域や凸凹した土地や傾斜地などの家屋は被害が大きかった。第五に、二次災害の危険性が大きいこと。第六に、被災地の交通が不便で、救助活動が困難なこと。地震発生地は地形の複雑な山間部に位置し、交通がとても不便だ。地震後に雨天が続いたことも重なり、政府による救助は難航している。

「人民網日本語版」2008年9月4日

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