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栄養学の専門家、主食メインの食生活を呼びかけ
発信時間: 2008-09-12 | チャイナネット

いつも祝祭日が訪れると、来客を接待するため、食卓に所狭しとご馳走が並ぶ。主役はもちろん魚や肉を使ったおかずで、ご飯や饅頭(マントウ)、雑穀などの主食は脇役にまわる。栄養学の専門家は、「生活水準の向上に伴い、穀類などの主食が食卓からどんどん減っている。『主食がメインでない』食生活への変化が、隠れたリスクとなり、一連の健康問題を誘発する」と指摘する。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

遼寧省栄養学会の専門家で、中国医科大学の祖国棟・教授によると、主食をメインに、副食(おかず)で補うのがバランスの取れた食事であり、中国人が数千年続けてきた健康的な食習慣だ。著名な医学古書「黄帝内経」でも、「五穀為養、五果為助、五畜為益、五菜為充」(※)と食の原則が謳われており、穀類などの主食が食の中でも重要な地位にあることが明記されている。

一方、都市の住民は生活水準の向上により、植物性食物よりも動物性食物でエネルギーを補給し、大量の脂肪を摂取しているため、心臓や脳血管の疾患にかかる人が多くなっている。

主食には人体にエネルギーを提供する炭水化物のほか、ビタミンBも多く含まれている。主食の量が少ないと、ビタミンB1が不足しがちになる。

このため中国栄養学会は食の多様化を呼びかけるべく、「中国住民のバランスの取れた食生活」のモデル案を制定し、成人はできるだけ1日に250~400グラム以上の穀類・イモ類を摂取するよう提案している。

※ 五穀(穀類)で栄養をつけ、五果(果物)で補助し、五畜(肉類)で補益し、五菜(野菜)で内臓を充実させるという意。

「人民網日本語版」 2008年09月11日

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