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転落した車をクレーンでつり上げている様子。
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浙江省杭州市の地下鉄工事現場で15日午後、陥没事故が発生した。風情大通りの路面が75メートルにわたり、15メートル下まで陥没した。路上を走っていた車両11 台が深い穴に転落したほか、工事にあたっていた作業員数十人が下敷となった。16日午後9時半現在、作業員4人の死亡が確認され、現在も17人が行方不明のまま、15人が病院で治療を受け、9人がすでに退院したという。
事故発生後すぐに救援活動が始まった。15日夜から事故現場は明々と照明が灯され、大型クレーン数台やポンプ数十台が連日徹夜で、水、電気・通信、ガスなどのラインを切断して救援作業が進められている。杭州市地下鉄集団は技術者100人余りを派遣して現場の安全を確保するため各箇所の検査を行った。
1千人がかりで徹夜の作業をした甲斐あって、16日夜中1時までに転落した車両11台はすべてつり上げられた。同日正午頃、なお50台余りのモータポンプで水汲みが行われ、緊急の捜索が進められていた。現場の整理も始まった。
現場の重要な救援活動は目下、陥没によって高く積もった鋼管の撤去で、行方不明者がその下に埋まっている可能性が高い。専門家チームのメンバーで、浙江大学の陳雲敏教授は、捜索・救出は人命の安全を確保するため、坑内の地滑りが発生しないように注意しなければならないと指摘。専門家が立てた計画に基づき、現場に監視測定センサーなどを取り付け、2次災害の発生に備えている。
事故発生後、浙江省、杭州市、住宅・都市農村建設部、国家安全生産監督管理総局、および中鉄集団の関係責任者や専門家が現場に駆けつけ、救援の指揮を執っている。
「人民網日本語版」2008年11月17日