中国大陸と台湾の科学者15人が開発途上国科学アカデミー(TWAS)の新会員に選出された。TWASは、開発途上国の基礎科学と応用科学の水準を向上し、科学技術者間の協力と交流を促進することを主眼としており、会員にはノーベル賞受賞者も複数含まれる。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
中国科学院院士工作局は19日、新たに選出された会員に、中国科学院の院士12人と中国工程院の院士1人が含まれることを発表した。台湾の楊ハン池氏と李徳財氏は共に「中央研究院」の会員だ。
TWASの前身、第三世界科学アカデミーは1983年11月10日に設立された、本部をトリエステに置く、非政府・非政治・非営利性の国際科学組織。TWASの会員は現在900人を超え、ノーベル賞受賞者も少なくとも17人いる。
TWASは一貫して開発途上国の科学研究活動の発展に尽力し、開発途上国共通の問題への研究を後押しし、開発途上国の科学技術者と科学研究機関の交流と協力を促進することで、開発途上国の科学者の科学研究水準を引き上げ、次世代の前途ある科学者を育成し、さらに開発途上国の基礎科学と応用科学の力強い発展を促してきた。
TWASの経費は主にイタリア政府、国際原子力機関(IAEA)、国連教育科学文化機関(ユネスコ)、およびその他の政府・非政府組織の寄付に支えられている。中国政府も何度も寄付を行っている。
「人民網日本語版」2008年11月20日 |