駐中国米国大使館の関係者が20日明らかにしたところによると、米国が2008財政年度に中国公民を対象に発行した留学ビザおよび学術訪問者ビザは前年度比約40%増加した。米国政府はより多くの中国人留学生を歓迎する方針だという。新華社が伝えた。
同大使館のビザ担当官によると、米国は外国人留学生の人数に制限を設けたことがなく、条件を満たした中国人学生であれば米国留学を大いに歓迎する。米国政府は中国人学生の留学ビザをめぐって、制限は設けないが審査も緩めないとの政策を取っているものの、ビザ発行件数は増加している。これは米国留学を希望する中国人学生の数が増えただけでなく、その質も高まっていることを表している。
世界金融危機が中国人学生の米国留学に与える影響について、同大使館のエリアごとの教育事業を担当する教育総監は「米国の大学の学費が短期間で大きく変わることはあり得ない。外国人学生の募集規模は各校が独自に決定する。教育は長期的な事業であり、金融危機が外国人学生の米国留学に影響を与えるかどうか、今語るのは早計だ。中国の人々は過度に心配したり、過敏になったりする必要はない」と話す。
米国の国際教育協会(IIE)がまとめた統計データによると、2007~08年の学年に米国留学した大陸部出身学生は8万1127人に上り、インドに次ぐ2位で、前学年比約20%増加した。また中国留学した米国人学生は1万1064人で、前学年比25.3%増加した。
「人民網日本語版」2008年11月21日 |