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学生が「遺書」の模擬作成体験 |
発信時間: 2008-11-19 | チャイナネット |
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(1)気軽な学生、両親は緊張 「もし今日があなたにとって人生最後の日だとしたら、あなたは何が言いたい?」 昆明市第一中学高校部1年生のあるクラス討論会で、生命がいかに受精し誕生するかというフィルムを見せた後、心理カウンセラーの牟潔さんは学生達にひとつの課題を与えた。「遺書」を書くというものだ。学生達の書いた「遺書」は実にさまざまな内容だった。「中国青年報」が伝えた。 「1.ママ、パパ、私のお年玉は引き出しの中にしまってあるわ。2.I love you。3.私、死にたくない」。 「人生は一回だけ、これほどいとおしいものはない。人にとって最も大切なのは命だ」。 「美しき命よ、美しき世界を与えてくれた。まだ生き続けられるのなら、美しい人生を創造してゆきたい」。 これらの「臨終の遺言」は、さながら人生を励ます教訓のようだ。「学生達に的確に死を理解してもらうことで、よりよく生きていってもらいたいのです」と牟潔さんは語る。「この模擬体験は私たちのねらいに沿った成果を上げました」。 今年9月の秋季授業の開始以来、雲南省教育庁は全省の小中高校で、「生命・生存・生活」を主な内容とする「三生教育」を実施、児童・生徒の生命に対する認識や尊重を導き出し、生きるための知識・技能を学習し、生きるための適応能力・創造能力を高めるのを狙いとしている。「三生教育」の開始以来、雲南省内の各小中高校では各学校が自校の校風に合わせ、独自にさまざまな活動を行っている。 先月、昆明市第一中学高校部1年生の6クラスで、「遺書」の模擬作成体験という教育活動が行われた。「四川大地震の悲惨な教訓を受け、私共は学生達に生命の価値というものを真剣に考え、命を認識し、命を尊重し、生命をより有意義なものとしてもらいたいと考えました」。同校の高富英・副校長は述べている。 模擬活動は非常に有意義な効果を挙げた。学生達もこれを非常に興味あるテーマだと感じたようだ。学生達が教師に提出した感想の中には、「この授業で私は『生と死』について考えさせられました。よりよく生き続けなければいけない」「自分の命を決して絶つようなことはしてはいけない。よりよい明日のために」「ひとつの命を得ることは、ひとつの命を失うことより難しい」「たとえ死ぬことがわかっていたとしても、死ぬまでの1分1分を真剣に生きていきたい」「日頃の生活の中の些細なことで、命を軽んじてはいけない」などと綴られている。 ひとりの女子生徒は記者に対しこう語った。「あらためて生と死を考えてみて、実に多くのものを大切にしなければならないことに気が付きました」。 今回の活動を、いたって「気軽に」受け止めた学生達とは対照的に、今回の活動について緊張と疑問を示す両親は少なくなかった。ある親は、「健康的に暮らしているのに、遺書を書くなんてどういうことだ」。また別の親は、「こんなやり方でしか命の尊さ、命のありがたさに気が付かせることができないのか? こんな極端なやり方で子供達に命の尊さ、両親の苦労を知らせる必要はない」。またある親は悲しそうに、「もし自分の子供が遺書の中でしか心の内を開いてくれないのなら、家庭教育としても学校教育としても大問題です」と語った。 |
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