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エイズ感染者への差別観、中国国民に今なお存在
発信時間: 2008-12-01 | チャイナネット

このほど発表されたある調査結果によると、「エイズ感染者と一緒に食事をしたくない」とする人が、調査対象者の半数近くにのぼった。このことから、中国国民が今もなお、エイズ感染者に対する差別意識をかなり強く持っていることが伺える。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

中国反エイズ・メディア連盟プロジェクトによる今回の調査は、北京、上海、昆明、武漢、深セン、鄭州など6都市で、計6千人を対象に実施された。

調査によると、調査対象者の6割以上は、「エイズ感染者と一緒に住みたくない」、「エイズ感染者による散髪サービスを受けたくない」と答えた。

また、調査対象者のうち、「エイズに感染した学生が、健康な学生と一緒に学校で学ぶことを許すべきではない」と考える人は30%、「エイズに感染した学生が、健康な学生と一緒に学校で学ぶことを許すべきだ」と答えた人は約58%。このうち、「一緒に学んでも良い」と答えた人の割合が最も高かった都市は、昆明と北京で、平均67%に達した。

エイズ予防・治療や感染源・経路の知識に対する理解不足が、人々の差別につながる主要因となっている。調査によると、エイズ感染経路に関する質問への正答率は平均約65%だった。このうち、「蚊に刺されることで感染する」に対する正答率は最低で、調査対象者の半数近くが蚊に刺されることでエイズに感染すると誤認識していた。この程度の認識が故に、「エイズ感染者と一緒に住みたくない」といった回答が出る結果となった。

エイズは、空気、唾液、第三者媒体(蚊などの昆虫)を通して感染することはありえないと専門家は指摘する。エイズに対する差別や誤った認識を払拭することは、総合的な任務のひとつであり、エイズ感染者のより良い生活に利益がもたらされるだけではなく、より良く、より効果的にエイズを予防することにも有益となる。

「人民網日本語版」2008年12月01日

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