ここのところ北京市・山西省・山東省などで高病原性鳥インフルエンザのヒトへの感染が相次ぎ確認されている。これについて記者は18日、国家インフルエンザセンターの主任で、中国疾病予防抑制センターの舒躍竜・副所長に伺った。舒副所長によると、中国で相次ぎ数例の感染者が確認されたものの、高病原性鳥インフルエンザのヒトへの感染リスクが高まっているわけではない。中国での感染病例は散在しており、 感染者が増えているのは、冬から春にかけて鳥インフルエンザの発病率が高まることと関係している。
整備の進められている監測システムによると、05年以降、中国で確認されたH5N1型高病原性鳥インフルエンザの感染者は32例、うち死亡は20例だった。鳥インフルエンザのヒトへの感染は70%以上が冬から春(11ー3月)に集中しているという分析結果も出ている。感染者の分布を見てみると、南京で確認された家族の2例が1カ所で発生したのを除き、その他の30例は14省(直轄区・市)の30県(区)に散在している。なかでも南部が27例と大多数を占め、農村部が18例で、都市部の12例を上回ってる。
舒副所長によると、これまでにわかっている感染経路としては、病死した家禽に直接接触したケースが最く見られる。また、よく火の通っていない肉にも注意しなければならないという。
「人民網日本語版」2009年1月19日 |