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三鹿集団の元トップに無期懲役判決
発信時間: 2009-01-23 | チャイナネット

世間の注目を集める三鹿系列の刑事案件は22日、河北省石家庄市人民法院(裁判所)と県人民法院など4カ所の裁判所で一審判決が下され、張玉軍容疑者と耿金平容疑者には死刑の判決が、三鹿集団の元トップ、田文華容疑者には無期懲役が言い渡された。

石家庄市人民法院の裁判所の審理によると、07年7月に被告人、張玉軍容疑者はメラミンが化学製品で、食用を禁止されていると知りながら、たんぱく質の含有量を検査で多く見せるため、原料乳の中にメラミンと麦芽糖を原料にした「粉末たんぱく」を混入。08年8月までにこの「粉末たんぱく」を770トン余り生産、660トンを販売し、売上額は683万元にのぼった。

耿金平容疑者は利益のために協力者と共に07年10月からメラミンを含んだ「粉末たんぱく」を購入。購入量は560キロにのぼった。07年10月から08年8月にかけて、耿金平らは「粉末たんぱく」が食用を禁止されていると知りながら、約434キロの「粉末たんぱく」を購入した900トンあまりの原乳に添加、石家庄の三鹿集団株式有限公司などに販売した。販売額は280万元以上にのぼる。

三鹿集団はメラミンが混入された原料乳を使って乳児用粉ミルクを生産。この市場に出回ったメラミン入りの粉ミルクを飲んだ全国各地の乳児が尿結石にかかり、多くが命を落とした。また、国も患者の検査と治療に巨額を投じた。

08年8月1日、河北省出入境検験検疫局の検査により、三鹿集団からサンプルとして送られていた粉ミルクのなかにメラミンが混入していることが判明。これを受けてこの日、田文華容疑者は経営陣を集めて会議を行い、製品を一時密封管理し、在庫のメラミン混入量の検査を行い、市場に出回った三鹿粉ミルクの回収を決定したものの、在庫の中でメラミンが1キロあたり10ミリグラム以下だったものについては、政府から生産・販売停止を言い渡されるまで販売を続けていた。

「中華人民共和国刑法」の関連規定に基づき、石家庄市人民法院は、危険な方法で公共の安全に危害を加えたとして、被告人・張玉軍容疑者に死刑を言い渡し、政治的権利を終身剥奪。有害な食品を生産・販売したとして、被告人・耿金平容疑者にも死刑を言い渡し、政治的権利を終身剥奪、個人の財産をすべて没収した。さらに、欠陥製品を生産・販売したとして、石家庄三鹿集団に罰金4937万4822元を課し、被告人・田文華容疑者には欠陥製品を生産・販売した罪で無期懲役が下され、政治的権利の終身剥奪と罰金2468万7411元が課せられた。

「人民網日本語版」2009年1月23日

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