中国乳製品工業協会によると、幼児用粉ミルク事件の被害者に対する賠償作業は最終段階に入り、被害を受けた幼児の保護者のほとんどは関連企業による自発的な賠償を受け入れている。全体の90.7%にあたる26万2662人の被害幼児の保護者が22日までに、関連企業との賠償合意書にサインし賠償金を受け取った。死亡した幼児6人の保護者およびすでに連絡が取れている重症幼児891人の保護者は、2人を除いた全員が関連企業の自発的賠償を受け入れた。賠償を受け入れていないのはごく少数にとどまっている。
保護者とまだ連絡が取れていない被害幼児は2万3651人。主要原因は、被害幼児が診察時に登録した住所がはっきりせず連絡できないことだ。一部の患者の登録情報は間違っていたり、仮名が使われていたりした。中国乳製品工業協会の担当者によると、各地は現在、この問題を解決するための措置を取っており、作業への投入をさらに拡大し、さまざまなルートで被害者との連絡をはかっていく構えだ。
同担当者によると、ごく少数の被害幼児の保護者は訴訟を通じて自らの権益を守ることを目指しており、関連企業の自発的賠償を受け入れていない。「関連企業は保護者の選択を尊重する必要がある。人民法院は法律に従って案件を受理し、公正な判断を下すだろう」と同担当者は語った。
「人民網日本語版」2009年1月24日 |