インターネット風紀粛清強化行動が現在、全国規模で大々的に進められている。これと同時に、もう一つのインターネット上での違法行動である「動画ウェブサイト版権(著作権)侵害」も、重視され始めている。動画サイト「激動網」が80以上の版権所有者と共同で組織した「反海賊版連盟」は旧正月明け、「土豆網」などの動画サイトに対する版権侵害訴訟を起こした。
「激動網」の張鶴総裁によると、昨年末以降、「土豆網」トップページで紹介されている動画に、「激動網」が独占版権を所有する動画が含まれている事実が次々と明らかになったという。「激動網」は昨年4月、「土豆網」に対し、海賊版コンテンツの削除を求めると同時に、損害賠償を請求した。同サイトは同年5月、「土豆網」に対する訴訟を起こした。裁判所による最終判決を待たずに、土豆網は11月、自ら和解を求め、「放逐」など動画5本を違法に配信したことで「激動網」に与えた経済的損失を弁償した。張総裁は、「これはしかし、土豆網の版権侵害訴訟判決の最初の一歩にすぎない。彼らが版権を侵害している映画やテレビ作品は、まだ百本以上ある。我々は大量の証拠を手にしており、法律面での支援が得られると確信している」と語った。
土豆網は版権侵害訴訟事件について、以下のコメントを発表している。
動画配信サイトは、情報ネットワークに所蔵された情報を登録ユーザーに提供する。必要な技術的処理を行う以外は、コンテンツの合法性に対する判定・処理については責任を負わない。配信層では、「通知?削除?免責」という「避難港(リスク防波堤)」の原則が適用される。
中国法学知識産権法研究会会長を務める中南財政経政法大学知識産権研究センターの呉漢東教授は、「著作権問題は今や、動画サイト産業における致命的弱点となっている。避けて通ることができないこの問題について、正面切って解決に臨む必要がある」と語る。
「人民網日本語版」2009年2月3日 |