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中国は海外建築家のための「奇抜建築」実験場? |
発信時間: 2009-03-17 | チャイナネット |
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花渓CBDプランは、中央テレビ局(CCTV)新楼、国家大劇場、国家スタジアムなどで過去に繰り広げられた論争を多くのネットユーザに想起させた。これらのシンボリックな建物の入札募集では、中国大陸部陣営は全軍壊滅状態となったのだ。 多くの専門家や一般大衆はそろって、花渓CBDプランについて懐疑的な気持ちを抱いている。MAD建築事務所が言う通り、今日の中国は、世界の「都市実験室」になったのだろうか? 我々は、中国での海外建築家たちの創作意欲を、心を広くして受け入れるべきなのか? 「これらの設計は、見かけは立派だが内容が伴っていない。地域の特色や、脈々と流れる都市の文化が伝わってこない」。建築大家・建築評論家として有名なカナダ籍中国人の彭培根氏も、花渓CBD建築群プランに懐疑的な一人だ。 清華大学建築学院教授を務める彭氏はここ数年、建築設計は「根本に帰るべき」だと全力を尽くして呼びかけてきた。設計というものは「形式が機能に従う」という原則にのっとり、優れた建物は優雅かつ親しみやすくあるべきだという訴えだ。 彭氏の見るところ、多くの海外建築家はここ10年間、中国で視覚だけを追い求め、おかしな形の建物をたくさん設計してきた。貴陽花渓CBDプランもそのひとつにすぎない。 海外建築家の中には、個人的な趣味をあまりに重視するあまり、個人の記念碑的な建物を造る機会を中国で求める人もいる。これは、建築家としての職業道徳や社会責任と全く相反する態度だ。 「私は決して、視野の狭い民族主義者ではない」と彭氏は語る。「海外建築家が中国で建物を設計することに反対する気持ちは全くない。我々は、中国人建築家を育成すると同時に、授業料を払い続けることを拒んではならず、優秀な海外建築設計を導入すべきだ」。 「だが」と彭氏は続ける。「中国を新型武器の実験場とするかように、海外建築家が自国で建設を許可されないような建物を中国で建設することは、断固シャットアウトしなければならない。また、国際的な持続可能発展の原則、基本的な構造原理、国際的に通用する安全規範に背く建築設計も排除すべきだ」。 彭氏によると、海外建築家が自国で理想を実現できないのは、彼らの設計が、持続可能な発展、省エネルギー、経済的予算の面から審査をパスできないためだという。
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