外交学院の呉建民・元院長(元フランス大使)は2日、人民網の取材に応じ、西蔵(チベット)問題は中国に対する西側の誤解と偏見が最も深い問題だと指摘し、フランス人の理解を得るには時間がかかるが、中国は最後に必ず世界の人々に真相を理解してもらえると語った。
呉建民氏は「チベット問題は中国に対する西側の誤解と偏見が最も深い問題だ。教科書に出てくるチベット問題ですら、事実に反する状況が数多く見受けられる。西側メディアのチベット問題に関する報道には、事実に反する、偏見のあるものが多い。フランス人は興味に沿って問題を理解しようとするため、チベット問題について多くの誤解がある」と述べた。
続けて「西側諸国の人々にチベット問題を完全に理解してもらうには相当の時間がかかる。中国が事実を公開しても、信じないばかりか、ああだこうだと猜疑する。特に中国に対して敵意を抱いている『チベット独立』分子などから数々のデマが流れると、西側の多くのメディアは彼らを同情し支持するような態度を示し、彼らの意見が西側メディアの中で広く報道される。このため中国は誤解を解くのに時間がかかるが、成し遂げる自信はある」と述べた。
さらに呉建民氏は「大切なのは、中国が実践を重ねてきており、チベットがどんどん良くなっているということだ。農奴制だったチベットは、今日のような社会制度に歩み出して、過去にないほど生活が改善された。チベット族の生活が以前よりも格段に良くなったことは非常に重要な事実であり、真実だ。実践と真実がともに中国側にあり、世界の人々が今後徐々に真相を理解すると信じている」と強調した。
「人民網日本語版」2009年4月3日 |