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英メディア:英国で人身売買の疑い 中国系児童77人が失踪
発信時間: 2009-05-08 | チャイナネット

英紙「ガーディアン」はこのほど、犯罪組織がロンドンのある児童養護施設を中継地として利用し、各国の児童が英国に人身売買されていると報じた。ここ3年で少なくとも中国系児童77人が行方不明になっているという。英内務省の報道官は7日夜、行方不明者の緊急捜査にあたっていると話した。

同紙が得た極秘資料よると、ロンドン・ヒースロー空港近くのある児童養護施設ではもともと身寄りのない、外国人の子供を収容してきたが、犯罪組織がこの施設を利用して、多くの子供を英国に売り飛ばし、売春や麻薬の製造など違法な活動に従事させているという。

2006年3月以降、少なくとも中国系児童77人が失踪。これまでに4人が救出されたが、うち女の子2人は売春、残りの2人は街角でニセ商品を売らされていた。警察当局は多くの子供たちが大麻を栽培する農場に送られ、強制労働を強いられているのではと疑っている。

英内政省が管轄する国境管理局のポワロ報道官は同日、電話での取材に対し、この児童養護施設は国境管理局や地方政府など複数の部門が共同で創設した施設で、係員が空港で一人ぼっちになった外国人の子供を見つけると、この施設に送り届け、警察当局がその後彼らの身元や家族を確認するのに便宜を図っていたと説明する。

ブラウン首相は6日の下院議会で、「児童の人身売買はまったく受け入れられない、非人道的なものだ」とし、「あらゆる手を尽くしてこれを打撃する」と述べた。

保守党のクリス・グレイリング議員はこの日、ジャッキー・スミス内務大臣に書簡で、今回の件に関する説明を求め、「内政省は直ちに失踪した子供たちを捜索するための行動をとるべきだ」と述べた。

「人民網日本語版」2009年5月8日

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