北京で新たなナンバープレート末尾に基づく通行制限措置が施行され、既に40日あまりが経過した。北京市交通管理局が明らかにしたところによると、昨年10月に同じく通行制限を実施した当初に比べ、先月新たな通行制限政策がスタートしてからは、その渋滞緩和効果は徐々に薄れつつある。現在では渋滞区間が当初よりも増え、月曜日の朝のラッシュは11時ごろまで続いている。また自動車取引市場が全面的に活性化され、低価格の小排気量車は品薄になっているほか、中古車取引台数は50%以上の伸びを見せている。「新京報」が伝えた。
先月初旬、北京が長期的に通行制限を行うべきかについて検討がなされた際、中国人民大学の毛寿竜・教授ら専門家は、ナンバープレート末尾に基づく通行制限措置が長引けば自動車保有台数の増加、外出頻度の増加などの結果を生むと分析した。実際この予測は当たっていた。アジア大会村自動車取引市場の統計によると、今年1月下旬以降、1.6リッター以下の小排気量車の販売台数が高止まり状態で、供給不足に陥ったことがあった。
「現在の北京の自動車保有台数は300万台以上、通行制限により日当たり70万台の通行が減少する。しかし3年後には自動車の自然増加率により、制限の効果は失われてしまう」と北京工業大学交通研究センターの栄建・教授は語る。
北京市交通管理局が発表した自動車に関する最新統計によると、今年2月19日現在、北京市全市の自動車保有台数は356万台で、1日当たり約1千台の新車が増加している。300万台から356万台への到達はわずか1年9カ月で達成、仮に現在の増加ペースが続けば、およそ3年後には、ナンバープレート末尾に基づく通行制限を行っても、交通量は制限実施前の渋滞状態に戻る可能性がある。
「人民網日本語版」2009年5月27日 |