カンボジア政府は2日、「障害者の女性の尊厳を傷つける」として、首都・プノンペンで7日に開催される予定だった「ミス地雷」コンテストの中止を命じた。
カンボジア政府の報道官は、このコンテストを「地雷でケガをしたカンボジアの女性を侮辱するもので、政府はこうしたコンテストの開催を支援しない」と述べている。
計画によると、カンボジア各地から候補者20人が決勝コンテストに参加し、一般市民がインターネットを通じて投票、優勝者にはオーダーメイドの特殊な義足が贈られる予定だった。
「ミス地雷」コンテストはノルウェーの芸術家・トラーヴィク氏が発起したもので、参加者はみな地雷の被害を受けた女性で、地雷の危険性への問題意識を高めようとして企画したものだ。第1回の「ミス地雷」コンテストはアンゴラで開催されている。
カンボジアは世界で地雷の被害者が最も多い国だ。国内の戦争で同国の農村地区には約400万から600万個の地雷が残されていると推測されおり、毎年数百人が地雷で死傷している。写真は「ミス地雷」の候補者。
「人民網日本語版」2009年8月5日