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写真は、大陸部が寄贈した仮設住宅。台湾の屏東県佳冬郷で21日、作業員が最後の組立を行うところ。 |
台湾の環境保護部門は23日午後、仮設住宅の室内空気環境測定の結果を発表、換気状態と密閉状態のどちらでも有毒物質のホルムアルデヒドは検出されなかった。また、その他のデータにも異常はみられなかった。この日、高雄県甲仙郷小林村と那瑪夏郷民族村の被災者の代表が大陸部から贈られた仮設住宅を見学に来て、満足の表情を浮かべていた。
記者は同日早朝に杉林郷に駆けつけ、大型機械で整地がなされ広々とした空き地が出来あがっているのを目にした。現場の入り口には1棟2世帯が住める仮設住宅の材料が立てられていた。その向かい側では大陸部から第2弾目となる仮設住宅のコンテナをクレーンで卸す作業が行われ、一つ一つきちんと並べられた。
作業が始まる前、現場の工事を担当する台湾高鉄公司の朱責任者は取材に対し、仮設住宅1戸につき広さは約50平米で、部屋3つ、単独のキッチンとトイレが付いていると答えた。大陸部側が提供した図面はきちんとしていて詳しい上、技術スタッフが指導に赴くことになっており、作業の進度はさらに速まるものと思われる。
「仮設住宅の基準と工事には何ら問題はない。建物は非常に強固で、台風や地震にも耐えられるものだ。大陸部の有名なメーカーが製造しただけあってものはいい。ホルムアルデヒドの問題は根も葉もないうわさにすぎない。人の好意を知るべきだ。被災者が引っ越してくれば一安心するだろう。次に引っ越す時には(仮設ではなく)ずっと住む場所に移り住める」と朱責任者は話す。
「人民網日本語版」2009年8月24日