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中国の大学、「90後」の時代に
発信時間: 2009-09-03 | チャイナネット

9月1日、中国の大学に新入生が続々と姿をあらわした。今年大学に入学する新入生は多くが1990年9月1日-1991年8月31日生まれの「90後(1990年代生まれ)」にあたる。また新たな世代が大学生となったのだ。

「90後」は「80後」に比べ、より生粋の一人っ子世代といえる。「05年全国1%人口サンプリング調査主要データ公報」によると、1990年代生まれの人口は2億6400万人、うち学生人口は約1億人だった。彼らが大人になるにつれ、「わが道を行く」や「個性追求」といった「90後現象」が社会の注目を集め始めている。

中国経済の急成長と共に成長してきた「90後」。その多くが子供の時から衣食に困ることのない恵まれた環境の中で育ち、物心がついてからは人との意思疎通に携帯電話やインターネットを使ってきた。復旦大学の新入生名簿にはほぼ全員が自分の携帯番号を記入。新入生の多くは入学前にすでに大学のホームページにアクセスして寮やクラス、指導教官などの情報を得ていた。ネット上にクラスのチャットグループを立ち上げ、まだ会ったことのない同級生と交流した新入生までいた。

ネット上では、新しい物好きの「90後」は「新新人類」と呼ばれている。子供の頃からインターネットに触れて育った「90後」は、インターネット時代の情報に特別敏感で、大量の情報の中から迅速に自分独自の視点や見解を見いだす。このため、大学の指導教官には「古いお酒を新しい瓶につめる」能力が要求される。つまり、彼らの好きな言葉と方法を使って彼らを指導していく必要がある。

7年の指導教官の経験を持つ載氷さんによると、一部の「90後」の学生はファッションや趣味など細かいところで個性を生かしたり、自己主張するが、肝心な問題、原則的な問題となるときちんと教師に協力する。時には彼らのボランティア精神に感動させられることもあるという。

「人民網日本語版」2009年9月3日

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