中国の少数民族のチャン族の人々にとって、外敵の侵入を避けることができる高い山の中部や上部は、住むのに最も適した場所である。四川省北川県曲山鎮の南部にある石椅チャン寨の村人もこの伝統を受け継いでおり、91世帯すべてが平均海抜1200メートル以上の山間地に暮らしている。

特殊な地理的条件は、チャン族の独特な建築文化を生み出した。外敵の侵入を阻止したり、山崩れによる被害を軽減させるため、チャン族の建築は、石の望楼や石壁の家を主としている。四川大地震で、石椅チャン寨の建造物は深刻な被害を受けたが、地元政府の指導のもと、彼らは積極的に復興建設を始めた。今では、新しい望楼や民家が軒を連ね、チャン族独特の古くからある建築スタイルが守られている。

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