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「都市計画に満足」わずか8%
発信時間: 2010-02-23 | チャイナネット

中国青年報社会調査センターが4916人を対象にこのほど行った調査によると、自分が住む都市に「短命」建築があったと答えた人が85.8%に上った。自分が住む都市の都市計画に対しては、「不満」が50.1%、「どちらでもない」が41.8%、「満足」の回答はわずかに8.0%だった。

都市建築物が総じて「短命」な原因は何か?「地方幹部がイメージ、業績だけを追い求めている」が83.5%、「都市計画に合理性が乏しい」が71.8%、以下、「豆腐渣工事(手抜き工事)」(39.6%)、「デベロッパーの利益追求が激しい」(36.3%)、「認可・土地整理手順に問題がある」(36.2%)、「建築設計に問題がある」(28.8%)と続いた。

中国人民大学公共管理学院の李東泉・副教授によると、都市建築物の「短命」には主に次の3つの原因がある。第一に、施工の質に問題があり、建築物の寿命が設計寿命に到達できない。第二に、建築設計が時代遅れで、人々の審美水準が向上した現在、以前に建てられた建築物が自然環境、街並みなどとうまく協調していないことに気付いている。第三に、地価の上昇ペースが急激で、従来建てられた建築物が土地の価値に充分に見合っていないため、建替えの方が理にかなっているとした。

使用期間が短い建築物を取り壊す影響にはどのようなものがあるか?「社会の富の浪費」が88.2%、「人力と財力を無駄にする」が80.0%、「環境汚染をもたらす」が47.0%、「都市の安定した形態と調和が保証されない」が37.5%、「都市計画全体を乱す」が33.2%と続き、「都市の発展に総体的に有利」と答えた人はわずか7.1%にとどまった。

では都市計画問題をいかに解決すべきか?「問責メカニズムを構築し、社会の富の浪費行為を追求すべき」が79.9%、「行政職員がGDPをベースに業績考査を行うシステムを改善すべき」が69.2%、「事前に市民の意見を充分に聞き取るべき」が63.9%、「取り壊しあるいは再開発政策の透明化が必要」が60.5%、「健全な認可監督メカニズムの構築が必要」が56.4%となった。

「人民網日本語版」2010年2月23日

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