座談会では、研究者や海外からの来賓がいずれも、「孔子を代表とする儒学が中華民族の伝統文化の基礎を築き、時代や国境を超えて広く、深く浸透していった。新世紀においても儒学は人類社会の更なる発展のために貢献しなければならない」との認識で一致した。

近年、海外の華人が、中国孔子大学を設立して世界に中華文明の輝かしさを示すことにより、中国と世界各国の文化交流を促進するよう提案していた。国内外の同胞の切なる願いに従い、このたびのシンポジウムの主催者である中華愛国プロジェクト連合会、国際儒学研究会、中央教育科学研究所、中国社会科学院社会学所は、海外と手を携えて中国孔子大学の設立を進めることを決めた。孔子大学は、高等レベルの教育を実施し、人材育成や科学研究、社会奉仕を一体とした民間の総合大学で、現代中国の著名な研究者による教学や科学研究活動を通じて、孔子を代表とする中国の優れた伝統文化の国内外での研究や伝播、発展を促す。孔子大学には儒学院や歴史文化院、法学院、生命科学院、金融学院など16学院が設けられる。

全国人民代表大会常務委員会の許嘉ろ（王の右に路）副委員長を学長に招き、著名な研究者である季羨林教授が顧問に就任する。

「人民日報」2000年11月28日