新たな世紀における中国の生態一号プロジェクトーー青海省の三つの川の源流自然保護区生態建設プロジェクトは、通天河のほとりの江沢民主席が揮毫した字を刻した記念碑を起点として、5月中旬から大規模の造林緑化作業がすすめられている。これは世界で注目されている中国の生態建設を象徴するプロジェクトのスタートを示すものである。今年はこのプロジェクトに5000万元を投入する予定である。長江、黄河、瀾滄江の源流にあるこの自然保護区は総面積31万平方㌔で、玉樹、果洛などの五つの州、16の県が含まれている。中国で面積が最も大きく、標高が最も高い天然湿地と生物多様化地区の一つである。ここ数年来、「中華の供水塔」といわれるこの地区は生態環境が急激に悪化し、水源も日増しに枯渇している。これは流域全体の社会と経済の発展に影響を及ぼし、各方面の人たちが大きな関心を寄せている。西部大開発のチャンスをとらえるため、青海省は三つの川の源流自然保護区を設置し、生態環境の建設を大きく発展させる戦略を打ち出している。
この計画は中央の指導者及び国家林業局、環境局などの部門の高度の重視と絶大な支持を得ている。昨年8月19日に江沢民主席が揮亳した「三江源自然保護区」の記念碑が玉樹の通天河の辺に立っている。国家林業局は三つの川の源流自然保護区を新たな世紀における中国の生態一号プロジェクトと見なし、このプロジェクトを中国林業分野のシンボル・プロジェクトとしている。
「チャイナネット」2001年5月24日