同水利庁水資源管理事務所の劉洪詳副所長によると、昨年の水量は1956年に統計を取り始めて以来の記録を更新した。増加水量は天池の140倍にあたる。

新疆気象研究所の袁玉介副研究員は「衛星リモート・センシングによる映像から判断すると、この数年、天山山脈西部の北麓にあるアイビ湖やサリム湖、トルファン盆地のアイディン湖の面積は絶えず拡大を続けている。内陸部最大の淡水湖であるボストゥン湖でも水域が広がり、タリム河下流への水量は４回、18億立方メートルに達した」と説明する。

新疆ウイグル自治区では1996年以降、例年にない豊水期にあり、山間部でも降水量がある程度増えているのが、水資源増大の原因。この数年の平均降雨量を1961〜1990年の平均値と比較すると、新疆北部で6.9％、天山山脈では3.6％、南部で21.2％増加している。

劉洪詳副所長は「社会・経済面での使用量が安定を維持できる前提の下で水資源が増えているのは、主要河川の流出水量が増加していることを意味している。これは生態環境の回復と保持に大きな意義ある」と強調している。

「チャイナネット」2002年12月16日