「グリーンの世紀・グリーンの文化・グリーンの経済」をテーマに生態文化を巡って意見交換するフォーラムが海南省の儋州で開かれ、「世界生態文化村」の建設予定地に儋州が選ばれた。フォーラムには全国から専門家や学者、企業家500人余りが出席。主催者側は「21世紀を迎え、環境問題はますますグローバルで解決の待たれる問題になっている。科学技術はすさまじい勢いで発展し、物質文明は飛躍的に進歩したが、人類は自然や環境、資源を重視し、保護することを軽視したため、一部で自然による“懲罰”を受けたところもある。海南省は世界でも数少ない汚染されていない処女地であり、そうした地であるからこそ、生態システムは非常に脆弱で、いったん破壊に遭えば、回復は難しい。フォーラムを通じて、生態文化を創造する機運が芽生え、生態文明が提唱され、儋州の生態環境がさらに保護されることを期待したい」と訴えた。
フォーラムでは、21世紀の持続可能な発展に向けた戦略と実施、生態文化と地域の経済成長との関係、グリーン企業を育成する方法などについて議論を展開。風光明媚で生態資源の極めて豊かな儋州に「世界生態文化村」を建設することが決まった。面積50平方キロの地に、国際慣例に即して観光と商業・貿易、エキジビション、教育、科学研究が一体化された「文化村」を建設する。総工費は30億元。
「チャイナネット」2002年12月24日