新疆ウイグル自治区は世界で最も乾燥している地区の一つであるが、新疆気象局の資料では最近の数十年、気温は年々上昇し降水量も上昇を続け、気候は次第に“温暖湿潤”化に転換しつつある。新疆気象局の統計によれば、新疆の気候は長年にわたり持続的に気温が上昇し続け、降雨量も増大しており、この現象は最近の10年間特に顕著になっている。
気候変化が最も速かった前世紀最後の10年間と1991年以前の30年間を比較してみると、新疆北部地区の平均温度は0.8℃上昇しており、新疆南部地区と天山山岳区の平均温度は0.5℃上昇している。また新疆北部地区の平均降水量は11.3%増加し、天山山岳区の降水量は9.8%、新疆南部地区の降水量は20.4%増加している。
中国最大の砂漠であるタクマラカン砂漠は、極度に乾燥した新疆南部地区に位置している。去年の冬、砂漠の一部が大規模な降雪に見舞われ、新疆気象台の統計によれば砂漠北部地区の積雪は14cmに達し史上最高を記録した。
多くの気象専門家は、この40余年間、新疆の気候変化は顕著で、温度が上昇し、降水は増加して、“温暖湿潤”型への転換信号を発している、との認識を明らかにしている。
「チャイナネット」2003/04/04