新疆ウイグル自治区トルファンの交河故城溝北にある車師貴族墓でこのほど、同自治区で過去最大の古墓が発掘された。
車師は2000年前に交河故城の黄土台地に生活していた貴族で、墓数は数百基にのぼる。今回は55基を発掘し、殉馬坑や殉駱坑など50数カ所でも整理作業を行った結果、新疆ウイグル自治区で過去最大規模となる墓を発見。大小異なる9~13基の副葬墓が主室の周囲を取り囲むように並んでいた。非常に珍しい形状の陶器や金器など十数種の副葬品が出土した。
一部大規模な墓には馬や駱駝が大量に埋葬されていたが、同自治区での数十年来の発掘で非常に貴重な発見で、考古学上の突破口となると注目されている。
「チャイナネット」2003年6月23日