衛生部新聞弁公室、疾病控制司の関係責任者は8日、重症急性呼吸器症候群(SARS)について、「各地ではSARSが収まっているものの、感染状況の報告体制は停止しておらず、今後も継続していく」と強調した。
SARSの迅速な感染状況報告体制「零報告制度」は4月20日から開始された。衛生部新聞弁公室は「『零報告制度』は『報告を行わない』という意味ではなく、感染がゼロの場合も、現地の衛生当局に報告を義務付ける制度」としている。
同弁公室の関係責任者は「SARSの疑い例患者が出た」とする噂が広がっていることについて、「衛生部はこれを重く見て、北京市などでSARS感染状況の確認を繰り返し行っている。現在のところ、北京市などの病院でSARS感染者あるいは疑い例が出たというケースはない」と説明した。
「人民網日本語版」2003年9月9日