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出生欠陥防止対策、徐々に効果上がる

国家人口・計画生育(出産)委員会は2001年から、奇形や心臓病など先天的に身体に障害をもった子どもが産まれる出生欠陥を防止するための対策を講じてきたが、その効果が徐々に上がりつつある。山西省和順県に住むある女性は過去2回、奇形児を出産したが、防止対策の一環である保健教育を受け3人目で元気な赤ちゃんを産むことができた。

中国は世界でも出生欠陥率が最も高く、国内では山西省がトップ。同省の人口・計画出産委員会によると、1996年の全国の出生欠陥率は0.9962%だが、同省では1.8986%。うち2~4%の県は39、13の県で4%を上回っている。和順県も最高の県の1つで、1998~2001年には3~9%にのぼり、WHO(世界保健機関)が指定するすべての欠陥症例が見られ、症例数は30例を超す。和順県が実施した調査で、環境や飲食上の悪習、近親結婚などが欠陥率を高めている主因であることが判明した。

死亡も含め、出生欠陥は家庭や社会に経済的に重い負担をもたらす。神経管の奇形による死亡がもたらす経済損失は年間2億元、先天的奇形の治療やリハビリに要する費用は約20億元、先天性心臓病を患うすべての嬰児を治癒するには、年間120億元が必要とされる。

国家人口・計画出産委員会は2001年から実施した出生欠陥防止対策で、山西省の4つの県をモデル地区に指定。その1つの和順県ではこれまでに年間約20万元かけて、妊娠前の栄養補給や安全な出産に関する知識の普及、妊娠後の育児法や栄養・保健教育を行うとともに、先天的に欠陥をもつ嬰児の治療を積極的に進めてきた。

「チャイナネット」2003年9月16日

 

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