中国はアテネ・パラリンピックのメダル獲得数で初の世界トップに立った。人民日報は29日、中国選手団を祝福する評論を掲載し、次のように選手らをたたえた。

第12回パラリンピック・アテネ大会で、中国選手団は金メダル63個、銀メダル46個、銅メダル32個を獲得し、メダル総数で一躍首位に立った。これは、1984年のパラリンピック初参加以来、最も輝かしい成績だ。選手たちは競技場で、メダルを獲得すると同時に、現代中国障害者の道徳性を存分に示した。このような群を抜く好成績は、選手全員が一致団結し、粘り強くベストを尽くした結果であり、さらには全国6千万人の障害者の、たゆまぬ向上心と進取の努力という立派な精神を代表するものだ。

パラリンピックが五輪大会の不可欠な一部であるのと同様に、6千万人の障害者は13億中国人民の軽視できない一部である。障害者はわれわれの社会における特殊な層であり、特殊な困難を抱えている。運命は彼らに健康な身体を与えなかったが、彼らの追求への歩みは妨げることはできない。中国選手は競技場に、障害のある体で完全な「人」の字を描き出し、豊かな魂で自尊・自信・自強・自立という「四自精神」の意味を示してみせた。こうした精神は、中華民族の共通の宝であり、祖国の繁栄と富強への希望である。

障害者スポーツ事業の発展は、わが国の進歩の軌跡を反映している。改革開放から二十数年、中国は経済発展の奇跡を成し遂げ、総合的国力が高まり続けている。この前進プロセスにおいて、障害者事業は人権事業発展の重要な一環として、常に党と政府から強く重視され、全力による推進と改善を続けてきた。パラリンピックはひとつの窓のようなものだ。全世界はこの窓を通して、中国選手の素晴らしいパフォーマンスを、人道主義の旗が中国の空に高々と翻る様を、共に素晴らしい未来を創るという中華民族の決意とエネルギーを、目の当たりにしたのだ。

パラリンピックを通して、人々の障害者に対する理解は深まった。これは、社会全体のより多くの人々に障害者を助け、気遣うよう促すことになるだろう。人道主義を発揚し、障害者が全面的に社会生活に融け込めるようにし、各方面で手を携えて前に進まなければならない。この過程においてわれわれは、なお一層努力を重ね、新たなページを書き続ける必要がある。

「人民網日本語版」2004年9月29日