北京市君合法律事務所の劉馳･弁護士はこのほど、国際スポーツ仲裁裁判所（CAS）により2008年北京五輪臨時仲裁部の仲裁員に任命された。スポーツ仲裁裁判所は、常任仲裁員270人の中から仲裁員12人と会長2人を任命し、2008年北京五輪臨時仲裁部を設立した。アジア系の仲裁員は3人で、劉氏は唯一の中国人仲裁員となる。

仲裁員12人のほとんどは30～40年代生まれで、スポーツの仲裁経験が豊富にある中で、劉氏とコスタリカの女性仲裁員だけが60年代生まれの若手だ。

仲裁部は、競技中の技術的な問題は処理しない。試合の判定も審判が下すが、審判の判定の誠実さや、手続き上のトラブルに対して介入を行う。五輪の仲裁案件は、選手のドーピングを巡る裁定や競技結果の判定など競技の各方面にわたり、時には国際オリンピック委員会の腐敗問題にまで関与することがあり、五輪期間に発生するトラブルであれば全て仲裁部を通じて仲裁が行われる。劉氏は来年4～5月に五輪仲裁員になるための正式な研修を受けるためスイスに赴く。

｢人民網日本語版｣2007年12月14日