「北京五輪市場開発状況」の記者会見で、北京五輪組織委員会市場開発部の袁斌部長は2月20日、北京五輪の市場開発状況を紹介した際、「ダルフール問題を利用して五輪のスポンサーにプレッシャーを与えるというやり方は間違っている」と語った。
外国記者の、「スティーブン・スピルバーグを除いて、海外の多くのNGOはそれぞれの目的で、北京五輪のスポンサーがダルフールの問題での『立場』を明らかにすることを望んでいるが、北京五輪のスポンサーはこれにどのように対処するのか」という質問に対して、袁斌部長は次のように答えた。
「あるNGOは確かに様々なルートを通じて北京五輪のスポンサーに連絡し、ダルフール問題での『立場』を明らかにするよう望んでいるようだが、五輪を政治問題につなげるのは間違っている。五輪は世界の人々にとって4年に1度の盛会であり、選手たちにとって4年間の努力の結果を示す晴れ舞台でもある。中国の人々は五輪のために心血を注いで多くの準備を行い、スポンサーも、巨額の資金を投入して準備を進めている」
また袁斌部長はこう指摘する。「政治的な問題と五輪をつなげるべきではなく、こうした方法は問題の解決にはならない。五輪は世界の平和のために積極的な役割を果たし、それを促進する作用がある。そのため各方は積極的に北京五輪に参加し、サポートしなければならない。スポンサーは圧力も受けているが、協賛を撤回する企業は1つもない」
北京五輪のスポンサーであるアディダス社・2008オリンピックプロジェクトの李志女担当責任者は、「アディダス社は、五輪と政治問題をつなげるというやり方に反対している」と語っている。
「チャイナネット」 2008年2月21日 |