中国石油天然気(ペトロチャイナ)子会社の長慶油田公司は今年に入り、北京オリンピックおよび首都住民の年間天然ガス使用量を確保する目的で、約1万人の石油労働者を組織してモウス(毛烏素)砂漠に入り、蘇里格ガス田開発を急ピッチで進めているという。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
長慶油田公司企業文化処によると、同社は蘇里格ガス田の開発にいっそう力を入れており、年内に同ガス田地域に1400以上の井戸を新しく掘る計画という。これにより、2006年に40億立方メートルだった同ガス田のガス産出量が今年は77億立方メートルまで増加すると見込まれる。さらに、2009年の年間ガス産出量は100億立方メートルに達する見通し。北京の2008年年間天然ガス消費量は約50億立方メートルと見られることから、蘇里格ガス田で生産される良質の天然ガスは、北京オリンピックおよび首都住民の年間天然ガス使用量を十分確保することが可能。
蘇里格ガス田は毛烏素砂漠にあり、国内の陸上整装(単一油層)ガス田のうち、可採埋蔵量が最大規模のガス田で、長慶油田公司が北京に供給する天然ガスの主力ガス田のひとつでもある。
「人民網日本語版」2008年5月8日 |