国際オリンピック委員会(IOC)理事会が4日発表したところによると、政府の強い干渉を受けているイラク・オリンピック委員会を暫定資格停止処分とすることを決めた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
IOCは公報の中で下記のように述べている。
イラク政府は2週間前、大統領令を発布し、イラク・オリンピック委員会およびその所属する各スポーツ協会を解散し、同国スポーツ相を筆頭とする臨時委員会を設立したが、IOCはスポーツの自治侵害に当たると判断し、イラクの臨時委員会を非承認とし、一切の国際大会への参加を禁止する。また、いかなる「臨時委員会」あるいはイラク政府指定相が率いるオリンピック委員会の活動を承認しないものとする。IOCは、合法な選挙で選ばれた筆頭者が率いるイラク・オリンピック委員会を支持する。
イラク側が迅速に対応することができなければ、今年8月に開催される北京五輪に間に合わなくなる恐れがある。
「人民網日本語版」2008年6月6日 |