北京オリンピックの代表的な建物の1つとなる国家水泳センター(水立方、ウォーターキューブ)が4年の建設期間を経て28日正式に竣工し、使用可能となった。北京市香港・澳門(マカオ)・台湾同胞北京五輪競技施設建設支援委員会による国家水泳センターへの8回目の寄付金贈呈記念セレモニーも同日行われた。
「水立方」の特徴となる屋根と壁部分の膜構造には、透過性や軽量性などにすぐれたフッ素樹脂(ETFE)フィルムが使われた。ETFEフィルムの建築物への利用は国内初で、世界でも最大の利用規模となる。外見上の効果だけではなく、室温調整などの機能も備えている。観客収容数は1万7千人で、北京オリンピック大会では競泳、飛び込み、シンクロナイズドスイミングなどの競技種目が行われる予定だ。
「水立方」は、香港・マカオ・台湾出身者の寄付で建設された唯一のオリンピック競技施設。これまでに102カ国・地域の35万人以上から9億3千万元にのぼる寄付金が集まっている。
写真(1):国家水泳センター「水立方」の外観
写真(2):国家水泳センター「水立方」の内部
「人民網日本語版」2008年1月29日