西側メディアの批判を受け続けている北京の大気の質。五輪時には、国外選手は防毒マスクをつけて北京入りしなければならない、などとも言われている。これに対し、北京市環境保護局の杜少中副局長(五輪環境保護部門の報道官)は、「五輪期間、北京の大気の質は保障されるものであり、選手が室外競技を行うのに適している」と述べた。中国新聞網が伝えた。
北京市は10年前から、大気の質の改善に取り組み、14段階・200以上のプロジェクトをもって大気汚染防止の措置を実施してきた。首都鋼鉄集団(首鋼)を始めとする汚染をもたらす企業200社余りを生産停止または移転させ、10万におよぶ石炭燃焼設備の改造を行い、自動車、砂塵による汚染を防止する面でも対策を下し、1480億元以上もの資金を環境保護につぎ込んできた。五輪を迎えるにあたって、北京市は更に厳格な汚染抑制措置を採り、環境保護の基準を更に高めた。自動車の排気ガスには国家自動車第4段階排気基準を実行し、旧型車の早めの更新や廃車を推し進め、自動車管理を強化し、オイル製品の品質改良を実施するなどの結果、北京の大気質改善に明らかに効果が見られるようになった。
北京市で年間、大気環境レベルが2級および2級以上の日数は、10年前の100日間から246日間と、40%増となっている。五輪期間、毎日3回、大気の質に関する情報が、中国語と英語で公開され、27カ所の汚染測定モニターステーションでは、その汚染指数が逐一報告される。これは中国にとって、一種の挑戦でもあるのだ。
「人民網日本語版」2008年7月22日 |