ロシア、ジャマイカ、エチオピア、キューバなどの7人の選手は今年の5月以降、男子競歩、男子100メートル、女子5000メートル、110メートルハードルなどの6種目で、相次いで世界新記録を出した。北京五輪では、アテネ五輪よりも多くの世界新記録が生まれる可能性がある。
イシンバエワ:北京で24回目の新記録樹立可能
「棒高跳び女王」と呼ばれるロシアのイシンバエワ選手は、4年前にアテネでは、自ら持っている4メートル93センチの記録を更新した。イシンバエワ選手は今、とても理想的な状態で、7月11日以降、2つの世界記録を出し、陸上モナコ国際では5メートル4センチのバーを一度で飛び越えた。今まで11の屋外記録を含め23の新記録を出しているイシンバエワ選手は、北京五輪では24番目の新記録を樹立するだろう。
マイケル・フェルプス:8つの金メダルを目指す
陸上競技に比べて水泳はもっと激しい。2月のヨーロッパ水泳選手権では5つの新記録が生まれ、オーストラリアで3月に行われたオーストラリア選手権でも6つの新記録が誕生した。その後、米国で開催された選抜大会では、7人の選手が6つの世界記録を8度更新した。
世界の頂点に昇りつめた「水の怪物」といわれている米国のマイケル・フェルプスは、8種目の参加資格を獲得し、400メートルと200メートル個人メドレーで世界記録を出した。200メートル自由形、200メートルバタフライでも、自らの記録を塗り変える可能性がとても高い。そのほかにもオーストラリアやフランスの選手が、北京五輪での記録を狙っている。
中国選手の実力は期待できるか
中国の選手は、2000年のシドニーで8つ、4年後のアテネでは6つの世界記録を出した。射撃と重量挙げは伝統的に強い種目で、ピストルやライフルも男女ともに多くの新記録を出す実力を持っている。またホームグラウンドランドでの開催と有利な条件はあるが、成績が出せるかどうかはやはりその時の状況によるだろう。
今年の射撃のワールドカップでは、ドイツ、オーストラリア、イギリス、チェコ、インドが、女子エアライフル、男子クレー射撃トラップとダブルトラップで世界記録を更新した。アテネで3つのアーチェリーの記録を作った韓国の選手は、今回も金メダル獲得の有力候補である。
男子110メートルハードルは、北京五輪でも一番競争の激しい種目だ。内外の注目を浴びている劉翔選手が連覇を実現するためには、まず従来の自己を乗越え、もっと速く走らなければならない。
これほど多くの国の選手が度々新記録を出しているのは近年でもまれだ。こうした選手たちは、必ず北京五輪で世界記録を塗り変える先駆者になるだろう。
「チャイナネット」2008/08/01 |