体操男子団体 中国チームVS日本チーム
アテネ五輪で優勝した体操男子団体総合の日本チームは北京でも連覇を狙っているが、最近2回の世界大会では連続して中国チームに敗退し、さらにロシアチームにも抜かれ、金獲得には疑問の声があがっている。具志堅監督はベテランの鹿島丈博を起用し、鉄棒では圧倒的優勢で中国チームをリードするとし、沖口誠の跳馬とゆかのレベルが上がっているとした。しかし、中国チームはあん馬とつり輪で絶対的な優勢を占めており、平行棒も李小鵬が加わってさらに厚みが増した。今回の対決は中国チームがリードしているが、王座を守ろうとする日本チームもわずかな差に付け入るチャンスを決して逃すことはないため、金メダル争いは最後の最後までもつれこむだろう。
体操男子個人総合 楊威VS冨田洋之
ここ2回の世界大会で体操男子の中国チームはレベルを上げ最強チームとなっている。楊威は男子総合で連続優勝し、体操のトップの座をより固めた。だが、05年の世界選手権の男子総合で優勝した冨田洋之は甘んじて負けはしない。06年、07年の2回の世界選手権では次第に調子を下げ、最後には「エレガンス賞」という慰労賞を獲得するに終わったが、冨田は出発前に団体と個人総合で金を取ると公言した。このほか、日本の内村航平も楊威のライバルとなる可能性がある。
卓球女子 中国チームVS福原愛
福原は中国チームに1人で挑むほど強くなったのか。むろん、そうではない。彼女の実力では、いかなる選手であれ中国選手を打ち負かすことを想像するのは難しい。だが、避けて通れない事実がある。それは、日本の女の子の口をついて出るあの愛嬌ある東北標準語や活発で素直な性格、春の日のように輝く笑顔と若さあふれる面差しにはいかなる人も引き付けられてしまうという点だ。福原愛はまぎれもなく、中日両国の国交回復後で最も中国人の人気を集めた日本のスポーツ選手だ。彼女の存在が卓球女子シングルスにおける中国選手のメダル独占にとって脅威となることはないが、彼女とすべての中国選手との対戦が無数の観衆の目を引き寄せるのは間違いない。
「北京週報日本語版」 2008年8月5日
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