18日昼に行われた男子110メートル障害の1次予選で、劉翔選手が故障のため棄権した。国家体育場「鳥の巣」の数万人の観客とテレビの前の全国の視聴者は、こうした結果を全く予想していなかった。劉翔選手の棄権によって男子110メートル障害の金メダルが中国にもたらされる可能性はほとんどなくなってしまったが、この結果をみな受け入れられるのだろうか。
中国青年報社会調査センターは19日夜10時までに、オンライン調査サイト「題客調査網」を通じて、全国31の省、区、直轄市の2372人を対象にオンライン調査を実施した。調査結果によると、82.4%のインターネット利用者が同競技の金メダルを中国が獲得できないことを「受け入れられる」と表明、そのうち61.6%が「残念だが理解できる」、20.8%が「完全に理解できる」と答えており、「全く受け入れることはできない」と答えたのはわずか6.2%だった。
「劉翔選手が故障のためこのオリンピック競技を棄権したと知った時、どう思ったか」という質問に対して、55.2%が「悔しく、残念」、40.5%が「理解できる、身体が重要だ」、33.9%が「驚いた、不思議だと思った」、23.4%が「残念、素晴らしい場面を見ることができない」、4.2%が気持ちが複雑で「何とも言えない」と答えている。
北京五輪の陸上競技の報道官で、国際陸上競技連盟報道官のアンナ氏によると、世界トップクラスの陸上選手が重要な競技の際にケガで棄権するのはよくあることだという。19日には同じく2レーンの米国の有力選手でアテネオリンピック銀メダリストのトランメル選手も、ケガで棄権している。米国オレゴン州ユージンで7月6日に開催された陸上全米選手権の男子110メートルハードル予選でも、世界選手権の110メートルハードルの4冠王、1996年アテネオリンピック金メダリストのアラン・ジョンソン選手がケガのために途中で棄権し、北京五輪の参加資格を逃している。
「人民網日本語版」2008年8月19日 |