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オリンピックは中日両国国民の感情をさらに近づけることになる
発信時間: 2008-08-21 | チャイナネット

 

中国の観衆たちが日本チームを応援

 

でも、日本の共同通信の記者の目の中では、中国の観衆たちの「一番お気入りの選手」はやはりずっと中国でトレーニングを受けている福原愛さんであった。8月14日、福原愛さんはオーストラリアの中国系オーストラリア人選手のミャオミャオさんと対戦した時、観衆たちは一辺倒といってもよいやり方で「陶磁器のお人形さん」と言われている福原愛さんを応援した。「負けないで!」「福原愛さん、頑張れ!」という応援の声は一方で下火になれば他方が盛り上がった。日本の記者の報道によると、ある中国人観衆に至っては1000元で人づてに入場券を買い、競技場に来て福原愛さんを応援し、この観衆は、「陶磁器のお人形さん」が出ている試合でさえあれば、自分は「どんなことがあっても応援する」と語った。

 

試合の後、福原愛さんが取材を受けた時によく流暢な中国東北なまりの言葉で「北京は私のホームグラウンドであると感じている」と語ったことも無理からぬことである。

 

日本で発行部数最大といわれる『読売新聞』紙も中国の観衆たちの日本人選手たちに対する親しみと尊重の気持ちに気づいた。8月11日の『読売新聞』紙の夕刊に掲載された記事は、中国の観衆たちはオリンピックの試合を観戦する中でエチケットをちゃんと守っていたと伝えている。

 

その記事はさらに次のように述べている。水泳競技の授賞式で、中国の観衆たちは金メダルに輝いた日本の北島康介選手に熱い拍手を送った。日本の国歌の演奏の時に、中国の観衆たちもすべて中国の国旗を振り回して祝賀の意を表した。8月10日の夜、男子66キロ級柔道で一位となった日本の内柴正人選手に対する授賞の際、競技場全体の中国人観衆数千人はほとんどすべてが日本の国歌の演奏の際に起立した。ある北京の観衆は『読売新聞』紙に、「チャンピオンは中国人であるか、それとも日本人であるかを問わず、私たちはいずれも敬意を表すべきで、まして中国は主催国でもあるのではなおさらである」と語った。「ここ数年間に中日関係が経てきた風雨と屈折を自分の目で見てきた若者として、中国の観衆たちが日本の選手たちを応援する場面を見て、非常にうれしく思った」と加藤さんは語っている。

 

在北京日本外交筋は観衆に「ルールを守る」ことを注意

 

中国の観衆たちの親しみの深さと好意はさておき、事実上、良好な雰囲気は日本人観衆たちの競技場の規定に対する順守と切り離せない。在北京日本外交筋はわざわざ北京五輪を前にして、自国の観光客に、「日本がんばれ!」という字が書いてある応援旗などを持って試合場に入ることは避けては、とアドバイスする人もいたと言われている。外交筋は要注意事項を内容とするPR小冊子をたくさん印刷し、旅行社などを通じて観戦に来た日本人に配ったという説もある。このほか、北京五輪の期間に、在北京日本外交筋はまた数人のスタッフを派遣し、サッカー、野球などの観衆が激昂しやすい試合場に行って、試合がスムーズに進むよう協力した、といわれている。

 

長富宮ホテルに設けられた「日本人の家」の従業員は『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』に、北京五輪をきっかけに中日両国国民の相互理解を深めるため、長富宮ホテル1階のサービスセンターでは中国へ観光、旅行に赴く知識も毎日展示している。外交筋が観光客に配ったPR小冊子の中には、日本人観光客が観戦のルールを守るよう呼びかける以外、中国観光についてのいくつかの細かい注意事項も紹介している。

 

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