日本の幽霊や妖怪の伝説は非常に多種多様で、記載されているだけでも300種類もいる。また大和民族は空想や不思議な物語を好む民族で、様々な妖怪伝説は民族を生き生きとさせ、怖くて美しい妖怪や妖怪についての文化は、日本を理解する上では欠かせない。

様々な問題は幽霊や妖怪が原因

日本には多くの妖怪伝説がある。これは島国に暮らす日本人の心の中のある神秘主義的な傾向と関係があるかもしれない。日本人は妖怪を部類ごとに分け、『日本妖怪物語』や『日本妖怪大全』などには美しい挿絵まで添えられている。

日本は「水域文化」の国だ。そのため多くの伝説は水と関連している。また山が多く、山に住む妖怪についての伝説も少なくない。例えば雪女がそうだ。また昔は祈祷師の「陰陽師」と呼ばれる官職が設けられ、平安時代にはとても尊敬された。それはこの時代の日本社会や人々の心が非常に不安定で、国を治める人たちも解決の方法を見つけられなかった。そこで様々な問題は幽霊や妖怪のせいだと片付けられた。