2004年にランゲル島は、ゴミを取り除くことを条件に世界自然遺産に指定された。保護区の作業員たちは自らの手で処理しようとしたが努力は及ばず、莫大な資金も必要だ。しかしランゲル島は、北極海洋環境保護行動の国家計画に含まれていない。

かつて政府はこの島に取引所やトナカイの飼育場、軍用空港、防空工事の基地などを建設し、大量の燃料や潤滑油、作業設備、200人分の住民の食料や生活必需品をこの地に運んだ。人が去ったあとは、残されたゴミや使われなくなった設備の廃棄場になり、基本的にほとんどのくず鉄は海岸の南に集中している。

大部分のドラム缶はまったく使い道がない。しかしその中にはまだ多くのガソリンや食用油、ディーゼルオイルが残されている。これらの油は錆びたドラム缶から染み出し土壌の汚染を招いているが、旧ソ連時代に航海救助に提供した動力の放射性電池に比べれば危害は少ないという。

2004年にランゲル島は、ゴミを取り除くことを条件に世界自然遺産に指定された。保護区の作業員たちは自らの手で処理しようとしたが努力は及ばず、莫大な資金も必要だ。しかしランゲル島は、北極海洋環境保護行動の国家計画に含まれていない。