海上橋の上を飛行機が通過
神は6日でこの世を作り、7日目の休憩中に密かにリオデジャネイロを作ったという。神は日差し、青い海、砂浜、山並みなどすべての美しい要素をリオに与えた。ここが神からも好まれる場所であることが分かる。
1502年1月、ポルトガルの探検家がグアナバラ湾に入り、リオを発見した。彼らは河口を大河と勘違いし、「1月の川」という意味の「リオデジャネイロ」という名前をつけた。
空からリオを眺め下ろすと、グアナバラ湾の間に点在する百の小島が水に浮かぶ真珠のように、この青いベルベットを彩っているように見える。シュガーローフ・マウンテンはそのうち、最もなめらかな真珠だ。形がポルトガル人が好む砂糖パンに似ていることからその名が付けられた。インディオからは当時、高い単独の山と呼ばれていた。
シュガーローフ・マウンテンは大西洋の河口部に位置し、リオよりもポルトガル人に注目された。ポルトガル人は当初、海から迫るフランス人に対抗するため、山の低い位置に砦を築いた。そのためここがリオ全体の起源と言える。
シュガーローフ・マウンテンは標高400メートル未満だが、山道がないため登り下りにはケーブルカーを使わなければならない。そのなめらかで尖った外観により、シュガーローフ・マウンテンは当初よりリオを象徴する場所になった。
市民の多くが海沿いでの活動を好む。最も怠惰な海釣り、最も頭を使わないランニング、そよ風が最も気持ちいいサイクリング、最も愛好家の多い犬の散歩のすべてが、シュガーローフ・マウンテンの近くで行われる。海風が凧を青空に上げても、人の手から離れることはないのと同じように。
大西洋の海沿いを歩けば、どの角度からでもシュガーローフ・マウンテンを見ることができる。この都市がその周りを回転しているかのようだ。
波の光が美しい海岸線を歩くと、青い山々が連なる光景が目に入る。こうしてついに「非凡な都市」を訪れたという実感が湧く。筆者は半年以上前に『ブルー 初めての空へ』を映画館で見た時の願いを叶えた。
1月の午後のリオは、南半球の最も情熱的な真夏で筆者を迎えてくれた。さまざまな肌の色をした人々が情熱的かつ幸せそうに近くを通り過ぎると、筆者は時があっという間に流れたことを感じた。ポルトガル人がリオを発見してから、すでに510年が過ぎたのだ。
あの時と同じ夏、同じ1月の川、同じグアナバラ湾。目にしたすべてが時間の制限を受けていないようだった。時間がシュガーローフ・マウンテンをめぐり一周しただけのようだった。