羊の群れと青蔵鉄道を運行する列車(6月10日撮影)。
崑崙山を貫き、タンラ山脈を越える。2006年7月1日、列車の汽笛が雪の高原の上空に鳴り響き、中国がラサまで鉄道を敷いたことを世界に宣言した。
山はもはや手が届かないほど高い場所ではなくなり、道も遥か遠くではなくなった。青海省西寧市からチベット自治区ラサ市までの平均標高4000メートル弱、全長1956キロの青蔵鉄道ならば、列車で一日の内に移動することができる。
中華民族の「百年の夢」を担う青蔵鉄道は、新中国成立後の青蔵高原の大きな変化を見守り、青海省・チベット自治区の経済・社会の急成長をけん引した。今や「現代交通ネットワーク」が雪の高原で広がり、高原の人々は未来につながる光の道を切り拓き、前進し続けている。