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japanese.china.org.cn |17. 06. 2019

世界の屋根までの距離を縮める「天路」

タグ: 青蔵高原 水源地 鉄道 経済 飲用水

(壮丽七十年·奋斗新时代·图文互动)(1)天路,让世界屋脊不再遥远


 平均標高4000メートル以上の青蔵高原は黄河や長江などの川の水源地であるほかに、チョモランマや昆侖山などの高山も有する。中国の立体地形図を見ると、そびえ立つチベット高原が周辺を見下ろし、腰が引けような感覚になる。いまでは1本の「天の階段」がここから延び、古く神秘的な雪原のベールが剥がされ、世界に向かっている。


 勢いのある川の水は青蔵高原から南東に流れ、内陸の広大な土水源地を潤している。ここの水資源は合理的な開発、鉄道の発展により天然の飲用水産業をもたらした。水路と陸路の2本の通路を通って「生命の源」が内陸の家庭に届いている。


 2016年12月18日、70個のコンテナに入った高原ミネラルウォーターが専用列車でラサ市から浙江省寧波市に輸送された。チベットから内陸に向かう最初の高原ミネラルウォーター輸送列車であり、青蔵高原は天然の飲用水産業の発展を促した。統計によると、2018年、チベットの天然の飲用水などのエコ産業の付加価値は35億ドルに達し、前年比14.3%増加した。天然の飲用水産業はチベットの特徴的な優位産業の重要な支えと新たな経済成長点になっている。


 「アジアの水塔」と称されるチベットは長年にわたり水資源量4394億立方メートル以上を維持し、全国の16.5%を占め、主要河川の水質は直接飲める基準に達する。1990年代、チベットの最初のペットボトル飲用水が登場し、20年以上の発展を経て、チベットの天然の飲用水産業はラサを中心にその他の市の発展を促し、「大昭聖泉」「珠峰氷川」「聖地」など多くのブランドが地域内外で高く評価されている。


 また、鉄道により観光業も発展した。青蔵鉄道は雪原と内陸の距離を大幅に縮め、独特な雪の地の風景、民俗風情、生態景観などの観光資源が多くの観光客に知られ、観賞され、沿線の貿易、小売、観光、飲食などの産業の発展を促し、多くの人にビジネスチャンスを与えた。


 統計によると、2019年2月時点で、チベット集団公司の旅客輸送量は延べ1億9200万人に達した。旅客輸送量は2006年の648万2000人から2008年には3176万3000人に増加し、年間伸び率は14.2%に達した。チベットの観光収入は2015年の19億4000万元から18年には490億1400万元増加し、観光業はチベット経済の発展の主な原動力になっている。


 高原の水を輸送し、観光客をひきつけ、青蔵鉄道は雪原と内陸の間の本当の意味での「手を取り合う」「向かい合う」という密接な関係を実現した。

 

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