平均標高4000メートル以上の青蔵高原は黄河や長江などの川の水源地であるほかに、チョモランマや昆侖山などの高山も有する。中国の立体地形図を見ると、そびえ立つチベット高原が周辺を見下ろし、腰が引けような感覚になる。いまでは1本の「天の階段」がここから延び、古く神秘的な雪原のベールが剥がされ、世界に向かっている。
勢いのある川の水は青蔵高原から南東に流れ、内陸の広大な土水源地を潤している。ここの水資源は合理的な開発、鉄道の発展により天然の飲用水産業をもたらした。水路と陸路の2本の通路を通って「生命の源」が内陸の家庭に届いている。